道路

新機能

LandXMLストリング道路のサポート

Trimble Access 道路ソフトウェアは、LandXMLストリング道路をサポートするようになりました。

LandXML道路をブレークラインや不規則線を含む線形で定義することができます。このタイプのファイルが以下のソフトウェアパッケージなどでエクスポートできるようになります:

  • Trimble Business Center (ブレークラインのみ)
  • Tekla Civil (ブレークライン・不規則線)
  • Trimble Novapoint (ブレークライン・不規則線)
  • ライカやカールソンなどのサードパーティベンダーからのさまざまなソフトウェアパッケージ

LandXMLストリング道路は、LandXML断面道路とは異なり、ネイティブのLandXML形式でサポートされており、Trimble道路ソフトウェアは、使用する前にTrimble RXL道路に変換します。

LandXMLストリング道路は、GENIOストリング道路と非常によく似ていますが、多くの利点があります。

  • 道路の定義が完了し、レビューや杭打ちの準備が整っているため、道路を定義するためのストリングを選択する必要はありません。
  • ストリング名も4文字に制限されません。
  • LandXMLファイルには、複数の面を含めることができます。
  • Trimble Business Centerからエクスポートする場合や、Trimble Accessを使用してファイルや杭打ちを表示する場合は、LandXMLストリングファイルの方が適しています。

従来のLandXMLストリング形式にはサイドスロープのサポートは含まれていませんが、Trimbleは現時点で、サイドスロープのサポートを追加する形でLandXML形式を拡張済みです。Trimble Business CenterからエクスポートされたLandXMLストリングファイルでは、サイドスロープが定義されています。サイドスロープはTrimble Access 道路ソフトウェア内で定義や修正を行うこともできます。必要な場合はセンターラインを除外するように道路定義を編集できます。

LandXMLストリング道路をTrimble Business Centerからエクスポートするにはバージョン5.30以降が必要です。エクスポートペインからコリドーをエクスポートタイプとして選択し、Trimble Access 道路 ストリングファイル形式を選択します。出力ファイルタイプ フィールドをLandXMLに設定します。通常Trimble Business CenterからTrimble RXLおよびGENIO形式でエクスポートされていて、これらの形式が最適な場合は、これらの形式を継続してご使用いただくことができます。しかし、より複雑な道路設計をお取り扱いになる場合は、LandXMLストリング形式の方が適したソリューションである可能性があります。

LandXMLストリング道路には、現時点ではTrimble RXL道路やGENIO道路と比べて多少の制限があります。Trimble RXL道路では、道路の編集の全機能だけでなく、追加のポイントやストリングなどの追加機能がサポートされています。GENIO道路では、新しいストリングの作成がサポートされてします。これらの機能を使用しない場合は、LandXMLストリング道路の方がソリューションとして適している可能性があります。

機能強化

LandXML横断面道路をTrimble RXL道路として永久保存

LandXML横断面道路をTrimble Access 道路ソフトウェア内で使用するには、Trimble RXL道路として保存する必要があります。LandXML道路を選択して定義や杭打ちを行うことを選択すると、プロンプトが表示されるようになりました。

以前は、LandXML道路を一時的にRXLファイルとして保存されており、その道路を選択するたびに定義する必要がありました。新しいワークフローでは、道路は一度だけ変換され、Trimble RXL道路のすべての編集ツールがその道路で使用できるようになります。

改善された表面の表示コントロール機構

道路に対する表面の表示コントロール機構が、TTM、DXFまたはLandXMLファイル内の表面に対するコントロール機構に分離されました。全ての表面の表面オプションがドロップダウンリストから選択可能になりました。新しいアウトラインオプションを選択し、表面の輪郭線を陰影無しで表示することができます。

道路に選択可能なオプションは次の通りです:

  • カラーグラジエント
  • 色付き
  • 概要

その他全ての表面に選択可能なオプションは次の通りです:

  • カラーグラジエント
  • 色付き
  • 三角形
  • カラーグラジエント+三角形
  • 概要

道路と線形のマップ表示の改善

半径の小さい円弧を含む道路と線形の表示が改善されました。以前は、半径によっては、円弧が何本かの直線として表示されることがありました。

ストリングのレビュー

道路の種類を確認するときに、確認するストリングを選択できるようになりました。これは、ストリングが開始測点から始まらない場合や、終了測点で終わらない場合に全体を確認するのに便利です。マップからストリングを選択したり、ストリングをタップしてリストから選択します。選択中のストリングは青色でハイライトされてマップ内に表示されます。

解決された問題

  • 横断勾配と路盤の定義: Trimble道路を杭打ちする際、 ポイントの測定・保存の後、次に杭打ちするステーションを選択した場合や、ナビゲーション画面を終了してからスタートをタップした場合に、横断勾配や路盤の定義が消えてしまう問題を修正しました。
  • 選択画面内の最寄りのストリングを表示できない: 従来式の測量を行う際、横断面ビューから最寄りのストリングオプションを選択した場合、 最寄りのストリングが見つかりませんでしたと表示される問題が解決しました。これは、選択画面での表示上の問題でした。スタートをタップすると、最寄りのストリングが正しく杭打ちされていました。
  • 施工オフセットの間違った表示: 一つ前のラインの勾配に適用された水平施工オフセットが間違って表示される問題が解決しました。これはTrimble道路の盛土側勾配に関する、選択画面上での問題でした。盛土側勾配は、ナビゲーション画面では正しく表示されていました。
  • 路盤ポイントが選択解除される: 路盤を定義し、平面ビューに切り替えてから横断面ビューに戻った際、選択されていた路盤ポイントが選択解除される問題が解決しました。これは、選択された路盤ポイントがサイドスロープ上にある場合や、水平線形上にある場合にのみ発生していました。
  • 路盤位置を選択解除した際の特異な線画: 路盤位置を選択解除すると、路盤の定義が消去され、位置が既定の水平線形に戻ります。旧バージョンでは、路盤の定義は消えずに残っていましたが、表示が正しくなく、その結果、特異な線画になっていました。
  • 固定縮尺横断面の表示: ステーションリストを使用して横断面を選択した際、横断面が表示されないという時折生じていた問題が解決しました。これはTrimbleまたはGENIO道路をレビューする際や、Trimble道路を杭打ちする際、横断面ビューが固定縮尺モードになっている場合のみ発生していました。固定縮尺から自由縮尺に切り替えてからズーム範囲をタップすると、横断面が表示されていました。
  • 横断面ビューでの間違ったアイコン: 道路のレビューを行う際、横断面ビューに旋回ポイントアイコンが表示されなくなりました。横断面ビューでは道路を旋回することはできません。
  • 横断面ビューの表示の可否: 時折、横断面ビューを表示できませんというメッセージが間違って表示されることがある問題が解決しました。
  • LandXML線形の選択: 線分が複数あるLandXMLファイルのマップから1つの線分を選択したときに、ファイルの最初の線分がいつも選択されてしまっていた問題を修正しました。
  • アプリケーションエラー:ソフトウェアを使用したり閉じたりする際にアプリケーションエラーを時折発生させる幾つかの問題を修正しました。とりわけ:
    • 既存の要素をすべて削除した後に、鉛直線形要素を追加したときに時折発生していたアプリケーションエラーはなくなりました: