2021.20

Trimble Accessソフトウェアのバージョン2021.20は、2021年11月から利用可能です。これらのリリースノートをPDFファイルとしてダウンロードするには、このリンクをクリックしてください

これらリリースノートでは、Trimble® Access™ソフトウェアの本リリースでの新しい機能や変更について説明します。

新たなハードウェアのサポート

Spectra Geospatial FOCUS 50トータルステーション

Trimble Accessバージョン2021.20は、新しいSpectra GeospatialFOCUS 50トータルステーションをサポートしています。

Trimble EDB10 Data Bridge

Trimble Accessバージョン2021.20は、新しいTrimble EDB10 Data Bridgeをサポートします。

EBD10は、EM120無線機モジュールと組み合わせることによって、TDC600ハンドヘルドのようにEMPOWERモジュールベイを備えていないコントローラとも使用することができ、Trimbleロボットトータルステーションに接続して通信することができます。

新機能

Connectプロジェクトからファイルとフォルダーを選択してダウンロードする

Trimble Accessでは、Trimble Connectプロジェクトに公開されたファイルやフォルダを参照して、ダウンロード用に選択することができます。選択したクラウドフォルダとファイルは、Trimble Accessプロジェクトディレクトリにダウンロードされます。これにより、組織のネットワーク、Trimble Connect、および Trimble Accessに渡って同じファイルとフォルダー構造を保持することが容易になります。

プロジェクトの更新時に、Trimble Accessは、選択したファイルとフォルダに対してクラウドで更新およびその後のダウンロードの必要性が発生したかどうか確認します。ダウンロード画面では、事前に選択したファイルをスキップすることができます(その時点で必要がない場合)。

ジョブは、Trimble Accessで作成することができます。クラウドに同期されたジョブファイルは、通常通り、Trimble Sync Managerに表示されます。

詳しくは、Trimble Accessヘルプ内のプロジェクトの管理のトピックをご参照ください。

他のユーザーとプロジェクトおよびジョブを共有

クラウドプロジェクトとジョブを、Trimble Access内の他のユーザーと共有することができるようになりました。

プロジェクトに人を招待したり、プロジェクトチームのメンバーを管理したりするには、プロジェクト画面でプロジェクトを選択し、をタップしてから、チームタブを選択します。

プロジェクトチームのメンバーにジョブを割り当てるには、ジョブを開き、ジョブの詳細ペインでをタップします。割り当て先リストで、ジョブに割り当てるチームメンバーを選択し、承諾をタップします。ジョブへの変更をクラウドにアップロードします。ジョブを誰かに割り当てるには、そのジョブがクラウドに存在する必要があります。

詳しくは、チームメンバーの管理トピックを Trimble Accessヘルプからご参照ください。

AndroidコントローラでのSX10およびSX12のサポート

Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションをTSC5コントローラとTDC600モデル2ハンドヘルドで使用することができるようになりました。スキャニングトータルステーションを使用して、通常の測量作業を完了するだけでなく、ポイントクラウド(.rcwxファイル)のスキャンと表示を行なうことができます。IFCとTrimBIMモデルは、現在、Androidのコントローラでサポートされていません。

TCU5コントローラまたはTDC600モデル1ハンドヘルドを使用している場合、SX10またはSX12への接続はサポートされていません。SNが30415001未満の古いSX10への接続はサポートされていません。

SX10およびSX12でのスキャンの新しいスキャンフレーム方法

Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションを使用してスキャンするときに、 Trimble Accessに以下の2つのスキャンフレーム方法が新しく加わりました:

  • ハーフドームを選択すると、 横に180度(機器のHA を中心に)、および縦は天頂までと下に148度(164 gon)までの範囲でスキャンを行います。

  • 長方形 - 辺を選択し、動画ウィンドウ内をタップしてスキャンフレームの左の辺を定義してから、同様に右の辺を定義します。初期設定では、長方形の縦端は天頂までと、148度(164 gon)までですが、必要に応じて制限することもできます。

新しいスキャンフレーム方法を取り入れるために、既存の長方形 フレーム方法を 長方形 - 角に変更しました。

詳しくは、SX10またはSX12を使用したスキャントピックを Trimble Access ヘルプからご参照ください。

オブジェクト指向器械点設置

対象オブジェクトの座標系でトータルステーションをセットアップするのに、オブジェクト指向設置を実行することができるようになりました。オブジェクトの座標系のZ軸は機器の鉛直軸に沿っていません。この設置は、以下のようなさまざまな状況で使用することができます:

  • 対象オブジェクト(ビーム、コンクリートスラブなど)の製造環境で、オブジェクトが平らに置かれていない場合。

  • はしけやオイルリグなど、機器を水平にできない、動くプラットフォーム上。

オブジェクト指向の器械点設置は、オブジェクト指向設置Trimble Accessソフトウェアオプションが、コントローラにライセンス許諾されている場合にのみ使用できます。オブジェクト指向設置オプションのライセンスを購入するには、最寄りのTrimble販売代理店にお問い合わせください。

オブジェクト指向器械点設置を完了するには、以下のいずれかの方法を使用することができます:

  • 既知のポイント: オブジェクトと同じ座標系内のポイントが、ジョブに少なくとも3つ必要です。これらのポイントは、IFCファイルやDXFファイルなどの設計ファイル、あるいはリンクされたCSVファイル内のポイントです。器械点設置中に、これらのポイントを選択して測定します。

  • ポイント、端、平面: ジョブには、ポイント、端、および平面を持つ設計ファイルが含まれている必要があります。器械点設置中に、これらのエンティティを選択して測定します。

3つの既知のポイントまたは既知のエンティティ(ポイント、端、平面)までの測定は、器械点設置中に機器をオブジェクトに向けるために使用されます。 その後の測定では、機器がオブジェクトに対して正しく向けられます。 ソフトウェアは、最小自乗アルゴリズムを計算し、未知のポイントの座標を決定します。

すべてのオブジェクト指向器械点設置観測は、正面で行なう必要があります。

詳しくは、オブジェクト指向器械点設置を完了するにはトピックをTrimble Accessヘルプからご参照下さい。

LASポイントクラウドのエクスポート形式

Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションを使用して作成されたスキャンポイントクラウドおよび領域を、LAS ファイル形式バージョン1.4でエクスポートすることができるようになりました。

エクスポート中は、現在マップに表示されているスキャンポイントクラウドと領域のみがエクスポートされます。一部の領域や点群を含む、または除外するには、スキャンレイヤ管理タブでスキャンや領域を選択または選択解除します。ポイントクラウドは、現在のジョブと同じ座標系でエクスポートされます。

LAS点群のエクスポートオプションは、Trimble AccessソフトウェアLASエクスポートオプションがコントローラにライセンスされている場合にのみ使用できます。LASエクスポートオプションのライセンスを購入するには、Trimble販売代理店にお問い合わせください。

拡張現実(AR)ビューア

Trimble Accessバージョン2021.20は、IMUチルト補正を備えたTrimbleGNSS受信機を使用したRTK測量中に使用するための新しい拡張現実ビューアを備えています。拡張現実表示ビューアでは、マップデータを3Dで表示し、コントローラカメラからのビューに重ねて表示することにより、現実世界のコンテキスト内で空間データを操作することが可能になります。位置と方向の情報は、接続されたGNSS受信機から提供されます。

拡張現実表示ビューアを使用して、下記を行なうことができます:

  • コントローラーのカメラビューにマップデータを3Dで重ね表示して可視化。
  • 正確な杭打ちの開始前のガイダンスとして使用。
  • 現場、および現場に重ね表示された特徴の画像をキャプチャ。
  • 重要な視覚情報を文書化し、関係者と共有。

背景画像ファイルを除き、Trimble Accessでサポートされているすべてのマップファイルとジョブデータは 拡張現実ビューワに表示させることができます。表示データを操作するのに、レイヤーマネージャリミットボックススナップ ツールバー 、CADツールバーなど、あらゆるマップツールを使用することが可能です。

拡張現実表示ビューワは、Trimble Access を実行している、Trimble TSC7TSC5、またはTDC600コントローラでのみ使用することができますが、IMUチルト補正を備えたTrimbleGNSS 受信機で測量を開始している必要があります。

詳しくは、拡張現実表示ビューワトピックを Trimble Accessヘルプからご参照ください。

12daファイルのサポート

Trimble Access 一般観測 / 基本観測および 道路で、マップ内の12daファイルの表示がサポートされるようになりました。

12daファイルには、ポイント、ライン、円弧、円、ポリラインストリングを含めることができ、これらは標準のポイント ライン、円弧、ポリラインエンティティとして一般観測 / 基本観測に読み込まれ、処理されます。また、水平および垂直の定義を持つ片勾配線形および線形を含めることもでき、これらは線形として 一般観測 / 基本観測および道路に読み込まれ、処理されます。三角測量表面へのサポートもあります。

詳しくは、12daファイルのトピックを Trimble Access ヘルプからご参照ください。

TXLファイルのサポート

Trimble Access 一般観測 / 基本観測およびトンネルでは、マップ内のトンネル(.txl)ファイルの表示がサポートされるようになりました。トンネルファイルは、3Dで視覚化され、TXLとSX12のスキャンデータを比較する表面検査に使用することができるようになりました。

通常、TXLファイルには、トンネルの形状を定義するテンプレートと共に、水平線形と垂直線形が含まれています。TXLファイルは、Trimble Business Centerで作成したり、Trimble Access トンネルを使用して定義をキー入力して作成したりすることができます。

以前は、TXLファイルはトンネル平面表示、または横断表示でしか表示することができませんでした。

詳しくは、TXLファイルのトピックを Trimble Accessヘルプからご参照ください。

機能強化

サインインボタン

プロジェクト画面のサインインボタンと ジョブ 画面に、Trimble Connectアイコンではなくユーザー アイコンが表示されるようになりました。サインインアイコンをタップしてサインインします。サインインしたら、サインインアイコンが黄色に変わります

プロジェクト画面とジョブ画面のクラウドアイコンがボタンに

コントローラーにダウンロードする変更があるか、またはクラウドにアップロードする変更があるときにプロジェクト名またはジョブ名の横に表示されていたクラウドアイコンがボタンになり、タップしてアクションを実行することができるようになりました。

  • をタップすると、プロジェクトやジョブ内のすべての変更済みファイルがダウンロードされます。

  • をタップすると、プロジェクトやジョブ内のすべての変更済みファイルがアップロードされます。

  • をタップし、アップロードを選択してからファイルをアップロードするかダウンロードするかを決定します。

  • をタップし、アップロードまたは ダウンロードを選択すると、コントローラー上のどのファイルがクラウド内のファイルと競合しているかが表示されます。確認したうえで適切なアクションを実行します。

詳しくは、クラウドでデータを同期するのトピックを Trimble Access ヘルプでご参照ください。

ファイルの競合の管理

ファイルをコントローラーにダウンロードするときや、クラウドにアップロードする際に、クラウド内のファイルまたはコントローラー上のファイルに対する変更の間で競合が検出された場合、Trimble Accessでは、競合しているファイルの名前の横にポップアップメニューが自動的に表示されるようになりました。ポップアップメニューには、ローカルファイルを上書きするか、ローカルファイルを保持するかの選択肢があります。以前のバージョンでは、ポップアップメニューは、競合しているファイルをタップして長押ししないと表示されませんでした。

ユーザーに対するジョブの可視性の制限

クラウドのプロジェクトでは、ジョブの可視性の制限設定は、初期設定で無効とされるようになりました。つまり、プロジェクトに割り当てられたユーザは、誰でもプロジェクト内のジョブをダウンロードして表示することができますが、作業することできるのは、割り当てられているジョブに限ります。

ジョブの可視性の制限チェックボックスは、サインインしているユーザーに 管理者の役割が割り当てられている場合にのみ表示されます(かつ選択可能です)。

ジョブの可視性の制限が有効になっている場合、ユーザの役割を持つユーザは、自分に割り当てられていないジョブを見ることができません。

ユーザは、Trimble Accessで自分に割り当てられたジョブ以外は作業ができないため、作業する必要があるジョブを必ずユーザに割り当てるようにしてください。ユーザが、Trimble Accessでジョブを見られない場合や、ジョブが読み取り専用で変更ができない場合には、ユーザをジョブに割り当ててください。USBドライブからジョブをコピーしたり、メールからジョブをダウンロードしたりするなどして、コントローラー上にジョブの編集可能なコピーを作成するのはやめてください。ジョブのコピーを作成すると、データをクラウドにアップロードしたときに、ジョブの重複やデータの喪失など、予期せぬ問題が発生する場合があります。

ジョブは、プロジェクト管理者、ジョブの作成者、およびジョブに割り当てられたユーザーには常に表示されます。 ジョブの可視性の制限設定が有効か無効かは関係ありません。

線形杭打ちの機能強化

線形の杭打ちワークフローは、従来のメニュー ワークフローとマップベースのワークフローを組み合わせることで大幅に改善されました。 線形の杭打ち中にマップを表示し、マップ内で直接操作して、杭打ちす線形と測点を選択することができるようになりました。

線形を杭打ちする場合、マップ内で線形を選択し、杭打ちをタップします。以下に杭打ちするには:

  • 線形まで開始をタップします。これが初期設定の杭打ち方法です。

  • 線形上の測点。測点をタップしてから、開始をタップします。

  • スキューオフセットスキューオフセット法を杭打ちフィールドから選択し、 測点スキューオフセットソフトキーを使用して、測点とオフセットを設定します。

  • 線形からの法面杭打ち フィールドから 線形から法面を選択し、測点法面ソフトキーを使用して、測点と法面を設定します。

現場作業員向けのアップグレードを行ない、現場に送り出す前に、新しい線形杭打ちワークフローについてよく確認することをお勧めします。 次のリリースでのさらなる改善をお楽しみに。

 

  • マップをタップして現在の選択をクリアし、杭打ち方法を線形までに設定します。測点をタップして測点を選択し、方法を線形上の測点に設定します。

  • 工事オフセットは、マップのタップ&ホールドメニューから定義することができます。

ポリラインから法面の杭打ち

ポリラインから法面を杭打ちするときに、法面定義に切土の溝が含まれている場合、切土つなぎ目位置と併せて法尻位置も杭打ちすることができるようになりました。法尻位置、および切土のつなぎ目位置は、地図に表示され、選択および杭打ちすることができます。

杭打ちの高さ

高さを杭打ちする際に、マップ内のポイントをタップし、設計高を設定して杭打ちすることができるようになりました。

ライン終点までの杭打ちデルタ水平距離

線分、円弧、ポリライン、または道路を杭打ちする際、またはライン、円弧、ポリライン、または道路上のポイントを杭打ちする際に、終点までの水平距離の杭打ちデルタを表示することができるようになりました。終点までの水平距離デルタは、現在地からライン(または円弧、ポリライン、道路)の終点まで投影された2D距離、または水平距離です。

杭打ちデルタ「コード」

杭打ちデルタを選択する際に、コードを選択し、杭打ち画面で杭打ちされているエンティティのコードを表示することができるようになりました。

詳しくは、杭打ちナビゲーションデルタのトピックを Trimble Access ヘルプからご参照ください。.

杭打ちデルタの優先設定を保存

杭打ちデルタを選択する際に、スタイルに保存 ソフトキーをタップして、現在の測量スタイルへの変更を保存することができるようになりました。

ビデオ画面の杭打ちポイント

ポイントを杭打ちする際に、マップに表示されているのと同じ杭打ちターゲットアイコンを使用して、杭打ちされているポイントがビデオ画面に表示されるようになりました。

ポリラインとして処理される特徴コード化された線画

ラインを終了する前、あるいは制御コードを使用して別のコードをスキップまたは結合する前に、シーケンス内に複数のポイントがある場合、特徴コード化された線画では、連続した線分またはポリラインが作成されます。線画はポリラインとしてジョブに保存されず、コード化されたポイントからその場で作成されます。ポリラインを選択し、杭打ちすることができます。または、ポリラインの個々のセクションを選択するには、そのセクションをタップして長押しし、タップ&ホールドメニューから 特徴コード化された線分を選択を選択します。

平均計算の改善

座標計算機能の平均計算に次のような改良を加えました:

  • マップからポイントを選択し、平均計算を選択すると、選択したポイントのマッピング方法が自動的に選択されます。

  • マップ内の1つのポイントを選択し、そこに複数の観測値がある場合は、タップ&ホールドメニューから 平均計算を選択して、観測値を平均化することができます。

プロジェクトプロパティ画面のコントローラカメラソフトキー

プロジェクトのプロパティ画面にカメラソフトキーが表示されるようになりました。プロジェクトを作成または編集する際に、コントローラカメラを使用して写真をキャプチャするには タップします。取り込まれた画像は、プロジェクト画像として自動的に選択されます。

レイヤ管理の機能強化

レイヤ管理の情報の表示を改善するために、若干の変更を行いました。変更内容は下記の通りです:

  • 列幅が記憶されるようになりました。

  • タイプ列が名前列の隣に表示されるようになりました( マップファイルタブ、およびポイントファイルタブ)。

  • ファイル拡張子は、タブ内のファイル名の一部として マップファイルタブには表示されなくなりました。

  • Trimble AccessをAndroid デバイスで実行している際には表面検査はサポートされないため、点検タブはAndroidデバイスに表示されなくなりました。

不透明度設定から透明度への名称変更

マップ設定画面の不透明度設定は、動画オプション画面、およびWMS画面に透過度という名前で表示されるようになりました。透過度設定を使用すると、マップ および 動画 画面でIFCファイル、ポイントクラウドデータ、またはWMSデータの透明度を制御することができます。透過度設定の既定値は0で、データが完全に不透明な状態に設定されていることを意味します。

SXビデオ画面の透明度スライダコントロール

接続された機器がTrimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションのときは、動画画面に透明度スライダが表示されるようになりました。

透明度スライダコントロールを使用すると、ビデオフィードファイルとIFCファイルの透明度と ビデオ画面のポイントクラウドデータを制御することができます。

スライダを左にドラッグするとマップデータの透明度を高まり、スライダを右にドラッグすると動画フィードの透明度が高まります。

ポイント、ライン、円弧、ポリライン、およびフィーチャ ラベルは、透明度スライダの設定に関係なく、不透明な状態を維持します。

Android 64ビット

Trimble Accessは、Android機用の64ビットアプリケーションとして、TSC5およびTDC600の64 ビットのコントローラーにインストールされるようになりました。64ビットアプリケーションは、より大きなマップファイルをより適切に管理することができます。

GNSS連続地形ポイントの垂直オフセット

GNSS測量では、測定されたポイントから計算された垂直オフセットを追加することができるようになりました。垂直オフセットを追加するには、オプションをタップします。垂直オフセットの追加チェックボックスを選択してから、測定ポイント画面、または連続地形画面で、垂直オフセットフィールドに値を入力します。鉛直オフセットは、観測された基準点ではサポートされません。

GNSS受信機への自動接続

接続の信頼性を高めるため、ソフトウェアが光学測量機に接続する際には、コントローラからのGNSS受信機への自動接続は自動的に無効になるようになりました。測量機への接続が終了したとき、あるいは統合測量が開始されたときに、再び自動的に有効になります。

GNSS RTK NTRIPマウントポイント選択

NTRIPマウントポイント表には、各マウントポイントの座標系情報が表示され(情報が利用可能な場合)、ジョブと同じ座標系を使用するマウントポイントの選択をより簡単に行うことができるようになりました。 表の行をタップすると、選択されたマウントポイントのより詳細な情報が表示されます。

マウントポイントのリストを並べ替えるためのオプションは他にもあります。リストの上にある並び替えフィールドをタップし、距離形式、またはマウントポイントのいずれかによる並び替えを選択します。

サイトキャリブレーションの機能強化

サイトキャリブレーションに以下の変更を行いました:

  • 測量スタイルのサイトキャリブレーション画面で承認 をタップすると、サイトキャリブレーション設定がジョブデータベースに書き込まれるようになりました。ジョブデータベースに保存されている設定は、サイトキャリブレーション機能を再び開いたとき(新しいポイントをサイトキャリブレーション計算に追加する場合など)に使用されます。

    以前のバージョンのTrimble Accessでは、現在の測量スタイルの設定がすべてのサイトキャリブレーション計算で使用されており、現在のジョブの設定は使用されていませんでした。現在の測量スタイルから設定を復元するには、サイトキャリブレーション オプション画面で、新しい初期設定 ソフトキーを使用します。

    以前のバージョンのTrimble Accessソフトウェアと同様に、サイトキャリブレーション設定はいつでも変更することができます。

  • サイトキャリブレーションの初期設定を変更しました。高度平均フィールドで定数調整のみが初期設定で選択されるようになりました。

  • 測量スタイルのサイトキャリブレーション画面には、「水平回転をゼロに固定する」チェックボックスが表示され、キャリブレーション計算で水平回転を固定するか、計算するかを制御することができるようになりました。このチェックボックスは初期設定ではオンになっていません

定義が正確な新しい座標系と、グローバル基準フレームからの信頼性の高い変換を使用し、その座標系内にある高品質の局所制御と正確なジオイドモデルを使用している場合は、水平縮尺を1.0に固定水平回転をゼロに固定、および定数調整のみオプションを選択することをお勧めします。

詳しくは、サイトキャリブレーションのために測量スタイルを設定するにはのトピックを Trimble Accessヘルプからご参照ください。

T04 GNSSデータファイル

測量中に受信機に生のGNSSデータを記録する際に、ファームウェアバージョン5.46以降の受信機では、データはT02ファイルではなくT04ファイルに保存されるようになりました。

GNSS eBubbleサイズ

GNSS eBubbleポップアップウィンドウが、すべてのコントローラにおいて自動的にサイズ変更されるようになり、 TSC5コントローラでは以前よりもわずかに大きくGNSS eBubbleが表示されるようになりました。

eBubbleオプション画面からサイズフィールドを削除しました。

CADファイルと一致するように座標の順序を設定

ジョブの座標の順序XYZ(CAD)に設定し、座標がCAD ファイルと同じ順序になるようにすることができるようになりました。

既存のY‑X‑Z、およびX‑Y‑Zの座標順序は、測地系の慣例としてY軸、X軸になり、左手系座標系を形成します。新しいXYZ(CAD)座標順序は、数学の慣例に従って、右手系座標系を形成します。ジョブの座標の順序は、ジョブのジョブのプロパティ画面で設定することができます。

詳しくは、単位のトピックを Trimble Access ヘルプからご参照ください。

ジョブの単位をミリメートルに設定する

ジョブの距離の単位をミリメートルに設定できるようになりました。これは、製造環境で使用される設計ファイルを使用して作業する場合に特に便利です。ジョブのプロパティ画面からジョブの単位を設定します。ミリメートルを使用する場合は、距離表示フィールドで設定することができ、距離/長さの値を整数または小数点以下1桁まで表示することができます。

リトアニア語で音声イベントが使用可能に

Trimble Accessソフトウェアの言語の選択画面でリトアニア語を選択すると、観測結果が保存されましたなどの音声メッセージが英語ではなくリトアニア語で再生されるようになりました。リトアニア語を言語として選択するには、Trimble Installation Managerを使用し、リトアニア語の言語とヘルプファイルをインストールする必要があります。

座標系データベース更新

Trimble Accessとともにインストールされた座標系のデータベースには、次の機能強化が含まれています:

  • ルーマニアのジオイドモデルをROvT4.06に更新

  • 更新されたロシア語 GSK-2011(GOST 32453-2017)測地系パラメータ

  • 更新されたジオイド(日本用ジオイド2011)(Ver.2.1)

  • オーストリアのMGIにNTV2グリッド変換ETRS89を追加

  • シンガポールジオイドモデル2009(SGEOID09)を追加

  • キネマティック座標系SIRGAS-Chile 2016を追加

  • エポック2016にキネマティック座標系SIRGAS-AG = SIRGAS-CONを追加

  • チェコ共和国およびポーランドでETRS89の管理を改善

解決された問題

  • プロジェクトのダウンロード:ダウンロードを開始するときにプロジェクト情報が最新でない場合、Trimble Accessでは、ダウンロードを開始する前にプロジェクト情報が自動的に更新されるようになりました。

  • レポートスタイルシートのダウンロード:プロジェクトに添付されているレポートスタイルシートファイルが常にダウンロードされていないコントローラにプロジェクトをダウンロードする際の問題を修正しました。

  • ジョブの状態:クラウド内のジョブのステータスを変更した場合、またはローカルジョブのステータスを変更してクラウドにアップロードした場合に、新しいステータスが表示されず、ステータスを再度更新する必要があった問題を修正しました。

  • ジョブテンプレート:米国測量フィート縮尺のみ および国際フィート縮尺のみのテンプレートの初期設定測点の表示が、10+00.0 になりました。以前は、1+000.0 mでした。

  • 座標系:座標系に測地系シフトグリッドが含まれている場合に、グローバル基準フレーム、およびグローバル基準測地系が、必ずしも表示されなかった問題を修正しました。

  • グリッド座標:プロジェクトの位置のグリッド座標をキー入力したときに、ジョブの単位がフィートに設定されているにも関わらず、単位が常にメートルに設定されていた問題を修正しました。キー入力されたグリッド座標の単位には、ジョブの設定単位が使用されるようになりました。

  • 初期設定の測地系変換:投影を含むが測地系変換を含まないジョブには、ゼロ3パラメータの測地系変換が与えられるようになりました。これには、新しいジョブ(DCまたはJXLファイルから作成されたものを含む)と、以前のバージョンからアップグレードされたジョブが含まれます。初期設定の測地系変換を割り当てると、ジョブに投影があって測地系変換がない場合に、杭打ちラインが誤った杭打ちデルタを発生させる問題を回避することができます。

  • お気に入り:お気に入りリストに追加した一部のTrimble Accessアプリのソフトウェア機能や、ファンクションキーに割り当てられたソフトウェア機能が、ソフトウェアを再起動したときに記憶されなかった問題を修正しました。

  • レイヤ管理マップファイルの表示や選択性の変更は、 承認をタップする前に別のタブに切り替えた場合にも記憶されるようになりました。これは、自動更新が選択されなかった場合にのみ発生していた問題でした。

  • スナップツールバー:スナップツールバーのツールをタップすると、マップが自動的に選択モードに切り替わり、マップ内でスナップするライン、ポリライン、または円弧を選択することができるようになりました。以前は、マップは現在のモード(パンやズームなど)のままになっていました。

  • マップ内の測点値:マップ設定で測点値の表示が有効になっているときに、レイヤ管理を使用してライン、ポリライン、円弧が表示されないように設定している場合はライン、ポリライン、または円弧の測点値は表示されなくなりました。

  • アンドロイド上の地図ラベル:Androidデバイスでマップをズームおよびパンするとラベルが消える問題を修正しました。

  • 制限ボックス:ポイントクラウドを使用する際の制限ボックスのパフォーマンスを改善しました。

  • ノード:レイヤー マネージャなしソフトキーが使用された後、ノードがマップに表示されないことがあった問題を修正しました。

  • 表面検査カラースケール:0.0をまたがない値で表面検査カラースケールを作成した場合、カラーバーが正しく表示されなかった問題を修正しました。

  • 表面検査メッセージ:表面検査機能を使用する際に発生することがある問題の解決方法について、分かりやすく解説するために、表面検査メッセージの文面を改善しました。

  • 動画画面内のポイントクラウド:ポイントクラウドの使用中には、マップポイントやBIMファイルと同様に、ポイントクラウドも動画画面のBIMファイルの上に表示されるようになりました。ただしマップポイントの下に表示されます。

  • ポイントクラウドの更新:ジョブのレビュー画面で器械高または 目標高を編集したときにポイントクラウドが更新されなかった問題を修正しました。

  • LandXMLファイル:LandXMLファイルに発生していた以下の問題を解決しました:

    • いくつかのLandXMLファイル内で選択されたマップエンティティに一意の名前が付くようになりました。

    • LandXMLファイルに、同じポイントで開始および終了する円弧(円を形成する)が含まれている場合に、円がマップに表示されるようになりました。

    • Autodesk Civil 3DソフトウェアのLandXMLファイルに、無効な要素が含まれている場合、要素は表示されなくなりました。以前は、曲線の中心点が曲線の中点(円弧)の座標として誤って使用され、円弧が正しく表示されませんでした。

  • CSVのインポート:以前に入力されノートレコードがインポートされたポイントに付加されていた問題を修正しました。

  • 属性画像:属性に画像をリンクする際に、最後にキャプチャされた画像ではなく、ジョブにリンクされた最後の画像が使用されていた問題を修正しました。

  • 最後に使用された属性:既定の属性値を最後に使用に設定すると、ポイントまたは地形ポイントを測定するときに、最後に測定されたポイントの値が属性フィールドに確実に入力されるようになりました。

  • 杭打ちパフォーマンス:DXFファイルがマップ内で表示またはアクティブな状態である際の杭打ちのパフォーマンスが全体的に向上しました。時々杭打ちの更新が遅れ、アンテナの実際の位置よりも後ろになることがありました。

  • ライン、円弧、ポリラインのくい打ち:線形エンティティを杭打ちするときに、マップ内のラインをタップして杭打ち中に方向を変更することができなくなりました。杭打ち開始前に方向を設定するか、マップのタップ&ホールドメニューからラインの方向の反転 オプションを使用してください。

  • ポリラインの杭打ち:ポリラインを杭打ちする際に発生していた問題を修正しました。下記の問題が修正されました:

    • 時折、一部の測点を選択できなかったり、あるいは、本来できるはずのない選択ができたりした問題(終点測点を越えた測点を選択できる、など)。

    • 測点値が正しく表示されなかったり、杭打ち中に更新されなかったりした問題。

    • デルタ値がNULLと表示されたり、誤っていたりした問題。

    • 杭打ち中にマップ上に描画された一時的なラインやシンボルが正しく描画されなかったり、更新されなかったりした問題。

    • 測点間隔がNULL (?) に設定されているときにステーション値が表示された問題。間隔が0に設定されている場合には、開始測点と終了測点に加えて、PI、PC、PTの各測点に対して測点値が表示されるようになりました。また、測点間隔が設定されている場合はすべての測点に対して表示されます。

  • 大きな縮尺と地表距離を持つ投影を使用したポリラインの杭打ち:大きな縮尺と地表距離を持つジョブで、大きな半径の円弧があるポリラインを杭打ちする際の問題を修正しました。距離設定に関係なく、円弧計算が正しく行なわれるようになりました。

  • ラインの杭打ち:ラインを杭打ちする際に発生していた問題を修正しました: 下記の問題が修正されました:
    • マップ内のタップ&ホールドメニューから選択された方法が杭打ちフォームで使用されなかったため、再度選択する必要があった問題。
    • 杭打ち中にマップ上に描画された一時的なラインやシンボルが正しく描画されなかったり、更新されなかったりした問題。
  • IFCからの杭打ち:IFCモデルから杭打ちする際に、目標シンボルを表示しようとすると時折発生していた問題を修正しました。

  • 高さの杭打ち:高さを杭打ちする際に、杭打ちのグラフィック表示スイッチ杭打ちオプション画面で使用できるようになりました。

  • 再測定:位置を再測定する場合(「過剰な動き」や「ポジションが妥協して処理されました」等の警告後など)、再測定 ソフトキーをタップすると、ソフトウェアが誤って測定が進行中と報告し、測量を再開しないと再測定を続行できなかった問題が修正されました。

  • GlobalFeatures.fxl: Trimble Accessソフトウェアの新規インストールでインストールされたGlobalFeatures.fxl特徴ライブラリ ファイルは、更新され、不要なレイヤを削除したり、属性名の名前を変更したりできるようになりました。以前は、コードSvyDiskの属性ラベルにはコンマが含まれており、ファイルがTrimble Business Centerで使用されたときにエラーが発生する原因となっていました。

  • 特徴コード:地形の測定またはポイントの測定フォームに以前入力されたコードが、コードの測定を使用したコードセットとではなく、ポイントと共に保存されていた問題を修正しました。

  • 複数の特徴コード:1つのポイントに属性を必要とする2つのコードがあり、一部の属性がポイントと共に保存されなかった問題を修正しました。

  • DTM オフセット:DTMフィールドのオフセット方法を なし>以外の値に設定してから、選択したオフセット方法を鉛直、または垂直に変更した場合、 DTMフィールドが <なし>に戻っていた問題を修正しました。

  • 接続フォームのお気に入り:接続フォームのタブに、お気に入りまたはファンクション キーを割り当てたときに、割り当てが保存されなかった問題を修正しました。

  • SXビデオ:Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションに接続した際の、ビデオ画面を表示するパフォーマンスが向上しました。

  • 機器の回転:キーボードの矢印キーを押して機器を回転させようとしたときに、ビデオ画面と一緒にフォームが開いていると、想定通りに機器が動作しなかった問題を修正しました。
  • 対回を測定します:平均回転角度が計算されず、保存されなかった問題を修正しました。この問題は、角観測を行なう際に、プロセスが完了する前に中断された場合にのみ発生していました。

  • ステーション標高:複数のポイントで測点高を実行する際に、マップからポイントを選択できなかった問題を修正しました。

  • FOCUS35を使用した連続地形測量:FOCUS 35を使用した連続地形でストップ アンド ゴーを使用できなかった問題を解決しました。

  • AT360 eBubble:AT360アクティブターゲットに接続したときに、eBubbleが表示されなかった問題を修正しました。

  • 測点高の再計算:測点高計算からポイントを削除すると、対応する観測も削除されるようになりました。以前は、元の観測値が保存されていたため、Trimble Business Centerでポイントが再計算されたときに結果が異なる恐れがありました。

  • 誤って保存された観測の再生音:光学測量で地形ポイントを測定する際に、属性を破棄するために属性フォームの Escをタップしたときや、ポイントを削除することを確認してはいをタップしたときに、「観測が保存されました」という音声が再生されなくなりました。

  • 受信機からインポート:任意の列ヘッダーをタップし、受信機からインポートするファイルを並べ替えることができるようになりました。

  • 固定局受信機インターネット接続:固定局測量の終了後に、移動局が接続されなくなったにもかかわらず、移動局がまだ固定局に接続されているとソフトウェアが警告していた問題を修正しました。

  • R12i IMUバイアスキャリブレーション:IMUバイアスキャリブレーションのルーチン中に、コントローラの画面の向きを変更しても、ソフトウェアはキャリブレーション開始画面に戻らなくなりました。

  • TSC5の観測平均化:観測平均化フォームの内容が、フォームサイズを変更しても正しく表示されるようになりました。以前は、フォームを小さくすると、フォーム内の一部の情報が隠されてしまっていました。
  • TSC5のPDFレポート:TSC5コントローラでPDFレポートを表示することができるようになりました。以前は、レポートが表示されないか、または空のレポートが表示されていました。
  • EULAを承認できない:バッテリ残量が非常に低いコントローラで初めてソフトウェアを実行する際に、コントローラのバッテリ残量低下の警告が背景に表示され、アクションが必要となったために、EULAの承認操作ができなかった問題を修正しました。

  • Microsoft Edgeを使用したTrimble Accessへのサインイン:Microsoft Edgeブラウザを使用してTrimble Accessにサインインしようとすると、サインイン画面が正しく表示されず、ブラウザがエラーを報告していた問題を修正しました。

  • 測量スタイル:オプション ソフトキーは、特に有効な目的を果たさなかったため削除されました。

  • アプリケーションエラー:ソフトウェアを使用したり閉じたりする際にアプリケーションエラーを時折発生させる幾つかの問題を修正しました。とりわけ:

    • ジオイドファイルが見つからないジョブを開こうとしたとき。

    • 複数のラインで構成されているポリラインを選択して自動杭打ちを選択したとき。

    • ファイル名が58文字を超えるファイルをジョブにインポートし、その後DCファイルとして同じジョブからエクスポートしようとしたとき。

    • 杭打ち中に、選択したエンティティリストから杭打ちする項目を選択したとき。

    • ラインの終了測点を杭打ちするときに、Stn +ソフトキーをタップしたとき。

    • 基準線形を選択フォームが開いているときにソフトウェアを閉じたとき。

    • ツリー構造内のノードが選択されていない場合に、ツリーフォルダ構造を表示する画面を表示していて、矢印キーのいずれかを押したとき。

    • Trimble Accessをバージョン2018.xx から最新バージョンにアップグレードした後。