2021.21

Trimble Accessソフトウェアバージョン2021.21は2022年2月から入手できます。。これらのリリースノートをPDFファイルとしてダウンロードするには、このリンクをクリックしてください

これらリリースノートでは、Trimble® Access™ソフトウェアの本リリースでの新しい機能や変更について説明します。

新たなハードウェアのサポート

Trimble R750 GNSS受信機

Trimble Accessバージョン20221.21は、新型Trimble R750 GNSS受信機をサポートします。

R750モジュラーGNSS受信機は、RTK補正を放送する基準局としてや、移動局として遠隔操作が可能です。適応力とスケーラビリティを備えた本機ならば、今すぐ必要な機能を選ぶことが可能で、将来的に要件が変化した際にも機能を追加する柔軟性があります。

最新の受信機に関する詳しい情報については、Trimble Geospatial GNSS Systemsウェブページを参照してください。

機能強化

LandXML道路の改善

  • 多数の線形を含んだファイルのマップ読み込み時間が、大幅に改善しました。

  • これまで無効だった文字(- $」*/<>?|)を含んだ名前の線形がサポートされるようになりました。旧バージョンのソフトウェアでは、これらの文字を一つでも含んだ線形はくい打ちできませんでした。

座標系データベース更新

Trimble Accessとともにインストールされた座標系のデータベースには、次の機能強化が含まれています:

  • フランスのジオイドモデルRAF20が追加されました。

  • 新しいブラジルのジオイドhgeoHNOR2020が追加されました。

  • イリノイ州に新しいICS83 LDPゾーンが追加されました。

  • ドイツ・ザクセン州に測地系グリッドとゾーンが追加されました。

  • Australian Vertical Working Surface(AVWS)のサポートが追加されました。

  • 米国HTDP 3.4.0の最新バージョンのサポートが追加されました。

  • インドに新しいキネマティック座標系・変位が追加されました。

  • メキシコにキネマティック座標系・変位が追加されました。

解決された問題

  • データ保存領域の問題: メモリ内に保持されたデータが3秒ごとにディスクに自動書き込みされていたのが、まれに一時停止されることがあった問題を解決しました。データはジョブの終了時点で保存されるため、この一時停止によってデータの損失が起こることはありませんでしたが、もし一時停止中にTrimble Accessソフトウェアに予期せぬシャットダウンが発生した場合には、データが損失する可能性はありました。このソフトウェアの問題の解決により、ディスクへの自動書き込みの予期せぬ一時停止の発生を防ぎます。

    この問題はTrimble Accessバージョン2021.10で初めて報告されたため、バージョン2021.10以降をインストールされているすべてのお客さまは、バージョン2021.21をインストールすることができますTrimbleでは、できる限り早期のアップグレードをお勧めします。

  • シェープファイルのクラウドへのアップロード: シェープファイルをクラウドにアップロードする際に発生していた問題を解決しました。ジョブの.shp、.shx、および.dbxのファイルのみがアップロードされ、特徴コードのシェープファイルはアップロードされませんでした。解決後は、ジョブの.shp、.shx、および.dbxのファイルと、ジョブに使用された特徴コードもすべてアップロードされるようになりました。

  • ヌル値のインポート:ASCIIファイルをインポートする際、ヌル値が誤って?値ではなく0値として表示される問題が解決されました。
  • ポイントマネージャ内の写真属性:ポイントマネージャを使用し写真属性が追加された特徴コード付きポイントをレビューする際、写真属性フィールドに写真ファイル名の代わりに?が表示される問題が解決されました。
  • Scanning with an S Series instrument using a TSC5 or TDC600 controller: We have fixed an issue when scanning with a Trimble S Seriesトータルステーション using a TSC5 or TDC600 controller, where the scan points would appear in the correct position when viewed on the controller, but the .tsffile containing the scan points would not import correctly into Trimble Business Center. This issue was introduced in Trimble Access 2021.20

  • Radio connection to total station on Android: Connecting to a total station using a radio is now more reliable on Android controllers.
  • SX10/SX12求心カメラの問題(Android):Androidコントローラを使用する際、Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーション求心カメラのライブ動画フィードで色が正しく表示されない問題が解決しました。求心カメラを使用してキャプチャされたスナップショットには問題は発生していませんでした。
  • SX10/SX12 Wi-Fi接続の問題(Android):コントローラの使用時、Wi-Fiを使用してTrimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションに接続している場合、機器に初めて接続する際、デバイス上で接続してTrimble Accessで使用するメッセージをタップするだけで操作を行えるようになりました。このメッセージは接続するたびに毎回、表示されません。
  • GNSS RTK NTRIP マウントポイントの選択:NTRIPキャスターが初期設定座標位置(0,0)を使用する場合、距離フィールドに値が表示されなくなりました。Trimble Accessバージョン2021.20から、ソフトウェアが0,0座標までの距離を計算するため、距離フィールドに極めて大きい値が表示される問題が発生していました。
  • サードパーティNTRIPキャスターの接続問題:ベーシック認証を行うサードパーティ製NTRIPキャスターに接続する際、キャスターからの予期せぬ応答または応答がないことから、接続を確立していますの進捗バーが20%で停止する問題が解決しました。
  • Chinese subscription use: To comply with Chinese data regulations concerning the upload of Chinese geospatial data to servers outside of China, Trimble Access now allows sign in with Trimble Identity for use of subscriptions, but prevents use of the Trimble Connect cloud platform if your IP address is determined to be in China.
  • アプリケーションエラー:ソフトウェアを使用したり閉じたりする際にアプリケーションエラーを時折発生させる幾つかの問題を修正しました。とりわけ:

    • 光学測量機を使用してくい打ちする際。

    • Androidコントローラ上でTrimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションを実行する際、Trimble Accessを使用してスキャンの開始前にパノラマをキャプチャした後。

    • デュアルプリズムオフセット測定を地形測定フォーム内で実行する際に、別のタスクに切り替えると、別の目標高を入力することができる。

    • 受信機ファイルのインポートを開始する際。

    • 既に現場キャリブレーションを含んだjxlファイルからジョブをインポートした後、もう一度現場キャリブレーションを適用しようとした際。

    • マップ内にPlanFeaturesレコードを少なくとも一つ含んだLandXMLファイルを読み込んだ際。

    • Trimble Accessソフトウェアを再起動した直後のEM120無線機の設定時。