器械点設置

従来式の測量では、器械点設置を行い、機器の方向を正しく設定する必要があります。回転またはジョイスティック機能を使用してサーボやロボティック機器を回転させるには、現在有効な器械点設置が必要です。

新しい器械点設置を光学測量中に完了するには、 をタップし、測定 / 新規<器械点設置>を選択します。現在の設置と異なるタイプの設置を行うには、測量を終了する必要があります。

具体的な要件に合わせ、正しい器械点設置を選択します:

  • 既知ポイントに機器が設置されている場所で標準器械点設置を行う場合や、トラバースタイプの測量を行う場合は、器械点設置を選択します。
  • 複数の後視の測定や、複数の角観測によるポイントの測定、または観測コントロールの質を高めるには、器械点設置プラスまたは交会法を選択します。いずれの方法でも下記が可能です:
    • 複数の後視ポイントを測定します。
    • 後視と前視ポイントを測定します。
    • 一回または複数回の角観測を実行します。
    • 観測の質を再審査して、悪質の観測を除去します。
  • 既知の後視点までの観測を行うことにより、器械点の座標の判定も行う必要がある場合は、交会法を選択します。
  • 2つの既知または未知の基線定義ポイントまでの測定を行うことで、占有ポイントの位置を基線を基準に求めるには、引照線を選択します。

    この方法は、他の対象物や境界線に対して建物を平行に設定するときによく使用されます。この器械設置点が定義されたら、それ以降の点はすべて、測点とオフセットとして基線を基準に保存されます。

  • Trimble SX10またはSX12スキャニングトータルステーションと、既知の座標の存在しないポイント上に設置した機器を使用し、スキャンやパノラマをキャプチャするには、スキャン測点を選択します。
  • Z軸が機器の鉛直軸に平行ではない環境においてトータルステーションを設置するには、オブジェクト方向決定設置を選択します。

  • 現在のジョブにおいて、前回行った器械点設置が、まだ有効であることが確実な場合、かつその器械点からポイントの観測を継続したいときには、最後使用を選択。
  • 前回別のジョブで行った器械点設置を使用するには、前回をコピーを選択。このオプションは、地形データを1つのジョブに保存し、別のジョブに出来形データを保存することにより、二つ目のジョブでは器械点設置を再観測する必要がないようにしたい場合などに便利です。

    コピー前回は、前回行った器械点設置がまだ有効であることが確実な場合、かつその測点からポイントの観測を継続したいときにのみ選択してください。以前の器械点設置を使用するときは、測量の開始時に後視へのチェックショットを必ず観測することが推奨されます。