RTK無線データリンク
無線機チャンネルを経由し、基準局受信機で使用する無線機からRTK データを送受信する場合、無線機データリンクを使用します。
測量スタイルのデータリンク画面を使用して、移動局または基準局での無線機への接続を設定します。移動局無線データリンクを設定するにはまたは固定局無線データリンクを設定するにはを参照してください。
測量を開始するには、移動局でRTK無線測量を開始するにはを参照してください。

リアルタイム測量方法には、問題が発生する可能性が皆無に近い無線伝送が必要です。
同じ周波数で作業している他の基準局からの干渉の影響を減らすため、同じ周波数の他の基準局と同時に送信しないように、自分の基準局で「送信遅延」機能を使用します。より詳しい情報については、 単一の無線周波数で複数の基準局を操作 をご参照ください。
時には、場所の状態や地形が無線機送信に悪影響を与え、放送範囲が限られることがあります。
放送範囲を広げるには、
- 該当地区内の見晴らしのいい場所に基準局を移動します。
- 基準局無線機のアンテナをできるだけ高く立てます。
- 無線中継器を使用します。
放送アンテナの高さを2倍にすると、放送範囲を約40%増加させることができます。 同じ効果を得るには、無線機の放送力を4倍にする必要があります。

無線中継器は、基準局送信を受信し、同じ周波数でそれを再放送することで、基準局無線機の放送範囲を広げます。
12.5 kHzチャンネル間隔の無線機には1つの中継器、25 kHzチャンネル間隔の無線機には複数の中継器を使用できます。
TrimbleGNSS受信機内の内部無線機を設定することにより、移動局測量を行う間、他の移動局へ基準局データを繰り返し送信することができます。この機能は、移動中継局設定と呼ばれます。内蔵無線機は、移動局測量を実行しながら、同時に基準局信号をUHF通信リンクを通して他の移動局に繰り返し送信できます。このオプションは、UHF送信オプションが有効にされた無線機内蔵型TrimbleGNSS受信機で利用できます。測量スタイル内にある移動局データリンク画面から内蔵無線機に接続する際に、この中継器モードを選択します。
こういった無線機を中継器として使用するには、それを中継器として設定する必要があります。それを行うには、上記の手順に従って無線に接続し、中継局モード(接続先の無線機が中継器として使用できる場合に表示される)を選択します。または、無線機が全面パネルを持つ場合には、そこで中継局モードを設定します。